研修・体験学習

写経

料金:志 (90分の本格的な写経に関しては、3,000円)

写経(しゃきょう)とは

仏教において経典を書写すること、またはその書写された経典のことを指す。

写経は、印刷技術が発展していなかった時代には仏法を広めるため、またはひとつの寺院でも複数の僧侶で修行・講義・研究するために必要なことであった。 その後、写経することに功徳があることが説かれるようになった。

歴史

中国では、六朝時代に写経が定型化され、隋・唐のころに盛んに写経が行われるようになった。 日本では673年(天武天皇2年)に川原寺で一切経の写経が行われたのを創始としている。 そして、奈良時代の天平年間は聖武天皇が仏教を尊信し、その弘通を図ったため、仏教は空前の隆盛を来たした。 したがって写経が一段と盛んになり、官立の写経所が設けられ、また東大寺などにも設置され、専門の写経生たちによって、国家事業としての写経が行われた。

現代の写経

一般的に、現代の日本で写経と言えば、『般若心経』の書写を指すことが多く、その目的も信仰や供養ではなく、学書のために行われている場合も少なくない。 また、書家が『法華経』を書作品にすることも多い。


坐禅 (ざぜん)

所要時間:10分〜90分 料金:お気持ち

坐禅とは

仏教で姿勢を正して坐った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法。

坐禅はMeditation(瞑想)と翻訳される場合があるが、眼を閉じて思考する瞑想と坐禅は別概念である。 なお、『ヨーガ・スートラ』に説かれる古典的な意味でのヨーガ(瑜伽)も、坐禅と同じようなものである。

対になる概念として、立禅や動禅・歩行禅・経行(きんひん)などがある。

思想

坐禅の持つ意味や目的の解釈は、禅宗でも思想により流儀が別れる。公案により見性しようとする臨済宗は、疑問を抱きつつ坐禅することにより悟りに至る看話禅の立場を採る。 これに対し、曹洞宗は何かの目的のための手段として坐るのではなく、坐禅そのものが目的であり、坐ること自体に集中する黙照禅の立場に拠る。北宋時代に臨済宗と曹洞宗は理論的に激しく対立し、この対照は現代の日本にまで継続している。 日本曹洞宗の祖・道元は、ただひたすら坐ることに打ち込む只管打座(しかんたざ)を唱えている。しかし、曹洞宗においても、修行者本人が現成公案を抱えるので、修行者本人の疑問・疑団が解消されるまでは、逃げずに疑問に正面から向き合うことが要求される。 疑団の解消後は、臨済宗・曹洞宗共に、最終的に只管に落ち着くとされる。どちらも自身の懸案から逃げずに、己自身に対峙するのが坐禅の特徴である。

日本での一般向けの坐禅

日本での坐禅は、宗教・宗派とは無関係に精神鍛錬として認識され、寺などで僧が監視している中で坐禅を行う形をとる修行体験を、一般の人々向けに行っている。 黙想・瞑想するのではなく、自我を極力排除して、自我以外の存在を全感覚で受動的に感じ取る事によって、自我以外の存在に縁取られた自我自体の認識へと立ち戻る、という精神性を持っている。 仏教の空・無の境地、日本の神道の精神ともつながりがある。通常の生活の場でも坐禅を行う事はできるが、寺などの静寂な場で行う方が、より効果が上がる。 各地に坐禅会を開催し一般信徒に坐禅を指導している寺院がある。また臨済・黄檗宗と曹洞宗は、いずれも公式サイトにおいて正しい坐禅の仕方や坐禅会の開催情報を提供している。


学校、団体

学校教育の一環に。

また、団体での体験なども行っております。
各種、コースなどご用意しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。